午前9時でも新宿歌舞伎町あたりだと、前夜から飲み続けの人とかホストクラブからの帰りの人とか、ちょくちょく酔っ払いを見かけるけれど、今回は由緒正しく朝から飲み始めたゆえの出来事。
『栄光の三日間』の名前で知られているボーヌのワインイベントのためである。
今年は11月13日から15日までの3日間、いろいろなイベントが行われるのだが、メインはオスピス・ド・ボーヌで行われるワインオークションである。その名も“149e Vente aux Encheres des vins des Hospices de Beaune”。
いやぁ、149回目なのか、単純計算しても初回は1860年。日本の幕末だ。いやはや。
オークションでは、今年収穫したブドウで作ったワインを樽単位で競りにかける。そのワインを事前に味見する、というのがこの日のデギュスタシオンだったわけだ。
もちろんわたしが買うわけではないが、入場料を払えばだれでも試飲できるみたい。ただし、この日は業界関係者のみとのこと。それが午前8時半から始まるのだが、例年すごい行列になるらしく、開始前には並んでおこうということで、しかし電車が1時間に1本しかなかったので、わたしはなんと朝の6時に起きてやってきたわけである。

こんな朝っぱらから、と思っていたけれど会場にはすでに人が集まっていた。少し待って8時半と共に入場。
会場は、近年新しく作られたオスピス・ド・ボーヌの保管倉庫で、中心部からは少し離れたところにある。地下にの会場に降りると、いやぁ、壮観! 新ダルがずらーっと並んでいる。オークションに出されるのは赤30、白15の全部45生産者。これを順番に味わっていく。

長いスポイトのような器具を用いて、すべて樽から直接注がれる。通路は片道一方通行状態で後戻りはできず、リストの順番通りに次から次へと進む。10種類目を過ぎたあたりですでにしんどくなってきた。なにせ、前夜よく寝ていないし、低血圧で朝は弱い。朝ごはんだって食べてない。からっぽの胃袋と寝不足という酔っ払うには最適のコンディション。
さらに、ワインはすべて今年のミレジムで、ということは収穫から約2ヶ月、あと数日で解禁になるボージョレヌーボーと同じ程度の期間しか経っていないわけで、あちらは早く熟成させるために特別の製法を用いるのだが、こちらは正統派のワイン造りだから、つまりまだ全くもってワインとしては未完成で、タンニンはがちがち、熟成のじゅの字も始まっていない、味わってどうこう、という段階にはないものなのである。だから、飲んで楽しい、おいしい、というものでは全然ない。
そんなワインに、わざわざお金を払って、早朝から行列して、それでも飲んでみたいのは、やはりオスピスドボーヌの競売にかけられるワインがブルゴーニュの歴史を背負った特別な存在であり、その全種類を味わえるチャンスなどまずないからだ。
体力的にはきつかったが、それでも飲み進めるうちに、樽ごとにちゃんと個性は見えて来る。できのいい、悪いも読み取れる。日曜日には、これらの樽がオークションにかけられる。わたしが高評価を与えた樽にどんな値段が付くのか、楽しみだ。
『栄光の三日間』の名前で知られているボーヌのワインイベントのためである。
今年は11月13日から15日までの3日間、いろいろなイベントが行われるのだが、メインはオスピス・ド・ボーヌで行われるワインオークションである。その名も“149e Vente aux Encheres des vins des Hospices de Beaune”。
いやぁ、149回目なのか、単純計算しても初回は1860年。日本の幕末だ。いやはや。
オークションでは、今年収穫したブドウで作ったワインを樽単位で競りにかける。そのワインを事前に味見する、というのがこの日のデギュスタシオンだったわけだ。
もちろんわたしが買うわけではないが、入場料を払えばだれでも試飲できるみたい。ただし、この日は業界関係者のみとのこと。それが午前8時半から始まるのだが、例年すごい行列になるらしく、開始前には並んでおこうということで、しかし電車が1時間に1本しかなかったので、わたしはなんと朝の6時に起きてやってきたわけである。

こんな朝っぱらから、と思っていたけれど会場にはすでに人が集まっていた。少し待って8時半と共に入場。
会場は、近年新しく作られたオスピス・ド・ボーヌの保管倉庫で、中心部からは少し離れたところにある。地下にの会場に降りると、いやぁ、壮観! 新ダルがずらーっと並んでいる。オークションに出されるのは赤30、白15の全部45生産者。これを順番に味わっていく。

長いスポイトのような器具を用いて、すべて樽から直接注がれる。通路は片道一方通行状態で後戻りはできず、リストの順番通りに次から次へと進む。10種類目を過ぎたあたりですでにしんどくなってきた。なにせ、前夜よく寝ていないし、低血圧で朝は弱い。朝ごはんだって食べてない。からっぽの胃袋と寝不足という酔っ払うには最適のコンディション。
さらに、ワインはすべて今年のミレジムで、ということは収穫から約2ヶ月、あと数日で解禁になるボージョレヌーボーと同じ程度の期間しか経っていないわけで、あちらは早く熟成させるために特別の製法を用いるのだが、こちらは正統派のワイン造りだから、つまりまだ全くもってワインとしては未完成で、タンニンはがちがち、熟成のじゅの字も始まっていない、味わってどうこう、という段階にはないものなのである。だから、飲んで楽しい、おいしい、というものでは全然ない。
そんなワインに、わざわざお金を払って、早朝から行列して、それでも飲んでみたいのは、やはりオスピスドボーヌの競売にかけられるワインがブルゴーニュの歴史を背負った特別な存在であり、その全種類を味わえるチャンスなどまずないからだ。
体力的にはきつかったが、それでも飲み進めるうちに、樽ごとにちゃんと個性は見えて来る。できのいい、悪いも読み取れる。日曜日には、これらの樽がオークションにかけられる。わたしが高評価を与えた樽にどんな値段が付くのか、楽しみだ。






